ニュースリリース

2023.07.21

快適性と省エネが両立する一歩先のウェルビーイングな暮らしを提案|リビタと遠藤照明が手がける、人間の体内リズムから健康に寄り添う住まいが竣工

快適性と省エネが両立する一歩先のウェルビーイングな暮らしを提案
リビタと遠藤照明が手がける、人間の体内リズムから健康に寄り添う住まいが竣工


 社会、くらしをリノベーションし、あなたと環境にとって豊かな未来をつくる株式会社リビタ(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:長谷川 和憲、以下「リビタ」)は、株式会社遠藤照明(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:遠藤 邦彦、以下「遠藤照明」)と協業して、健康に寄り添う住まい『ファインクレスト南荻窪』(以下「本物件」)を6月末に竣工いたしました。本物件は、健康という視点からウェルビーイングを叶えることをテーマとしていますが、今後も豊かな未来づくりの実践に向けて、様々な企業と共に新しい暮らしの提案を続けてまいります。

photo by 古末拓也


 リビタでは、事業・プロジェクトを通してサステイナブルで豊かな未来づくりを実践していくため、一歩先の当たり前を価値づくりの基準として示した「くらしのスタンダード -ReBITA Sustainability Standard-(読み:リビタ サステイナビリティ スタンダード)」(以下「RSS」)を提唱しています。RSSの考えのもと、これまでも新しい暮らしのあり方を提案してまいりました。不確実性の高い多様化した社会の中で、これからの住まいは地球環境への配慮はもちろんのこと、そこに暮らす人にも優しくあることが必要であると考えています。
 今回、「人と地球にやさしい未来の光」を実現するためにチャレンジを続ける遠藤照明と、暮らしのサステイナビリティやウェルビーイングに対する考え方が合致したことで、健康に寄り添う住まいの開発をすべく、協業に至りました。本物件における「健康」とは、「暮らす人の心身が満たされた状態」であると再定義し、それを叶えることを目指しました。

リビタが考える「くらしのスタンダード」 (ReBITA Sustainability Standard=RSS)
01 Energy management |地球、環境にやさしいこと
02 Lifecycle cost |むりなく、合理的に続くこと
03 Lifestyle literacy |くらしを楽しむ、学びがあること
04 Community |体験や喜びを共有する仲間がいること
05 Local environment |街や地域とくらすこと

■『ファインクレスト南荻窪』について
<コンセプト|暮らしのリズムを整え、「余白」の時間を豊かにする>
 「朝になると目覚め、夜になると眠る」という人間本来の規則正しい体内リズムに沿って生活することで身体を整え、「食べる/寝る」といった具体的な生活シーンに当たらない「余白」の時間を豊かにすることで心を満たす暮らしを提案します。
drawing by フーニオデザイン
 
 現代人の多くは、日中を室内で過ごすようになったことで陽光を浴びる量が減る一方、夜間に照明から大量の光を浴びるという生活を送っています。コロナ禍においてその傾向はますます顕著となりました。本来、適切な時間に適切な量の光を浴びないと、人間の体内リズムは乱れ、睡眠を促すホルモンであるメラトニンが正常に分泌されず、睡眠障害をはじめ、肥満・うつ病・認知症といった、様々な疾患や健康リスクを引き起こす可能性があります。奈良県立医科大学での実験(※1)によると、夜間の平均照度が高い場合、肥満症の割合が約1.9倍、脂質異常症の割合が約1.7倍も高くなることが分かっています。
 人間本来の体内リズムに沿って、規則正しい生活を送ることは、私たちの健康維持に欠かせないものであり、光はそれを整える上で最も重要な要素です。このような現代の社会状況を背景に、照明計画と建築デザインという2つの側面から健康に寄り添う住まいへのアプローチを考えました。
※1【出典】Obayashi, K. et al.(2013)「Exposure to Light at Night, Nocturnal Urinary Melatonin Excretion, and Obesity/Dyslipidemia in the Elderly: A Cross-Sectional Analysis of the HEIJO-KYO Study」The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 98, 337–344.

<特徴|健康に寄り添う住まいで実現する暮らし>
1|住まいの中でも陽光を感じ、人間本来の体内リズムが自然と整う

 本物件には、自然光を再現する遠藤照明の次世代調光調色シリーズ『Synca』(読み:シンカ)を用いた照明計画を施しています。1日の時間の経過とともに移ろう陽光を室内で再現することで、屋外と室内環境がシームレスに繋がり、住まいの中にいながら、自然と人間本来の体内リズムに整えることが出来ます。体内リズムが整うことは、睡眠の質の向上や健康維持を促します。また、目的・シーンに合わせて光を調節できることは、集中力を高め、クリエイティブな発想を助けることにも繋がり、高いパフォーマンスを発揮出来る環境で過ごすことが心の健康にも寄与します。

――次世代調光調色シリーズ『Synca』について
 『Synca』は、ろうそくの光から青空光までの「自然の光」・色味調整・カラー演出を1台の照明器具で実現できる、次世代型の新しいLED照明です。一般的な照明の色温度範囲が2700K~6500Kであるのに対し、焚き火やろうそくの1800Kから青空光の12000Kまで、今まで実現できなかった幅広い光色選択が可能であることに加え、囲炉裏の赤、木漏れ日の緑など、空間に馴染む自然なカラーライティングで、日常に季節感を取り入れることも可能です。『Synca』は私たちの暮らしを、「より豊かにより健康に」彩り、空間の価値を高めます。
天井に設置された次世代型LED照明『Synca』によって、1日の日が昇ってから沈むまでの「陽光」のリズムを時間の経過に合わせて室内で表現
 photo by 古末拓也
 
2|五感に働きかける空間づくりで、暮らしの「余白」も豊かに
 住まいの中でも、特にダイニングは様々な用途で使われる場所です。本物件では、ダイニングを住戸の中心に据え、家族間のコミュニケーションを促すプランニングをしています。天井には1日を通して陽光のリズムを再現する照明を用いて、床材には屋外を想起させる自然由来のものを選ぶことで、ダイニングを中庭のような空間へと設えました。その他の素材も、光と影の濃淡を美しく見せるものや、手触りの良いものを採用しており、暮らしの中で情緒を感じられる住まいへと仕立てています。こうした五感に働きかける空間づくりは、日常の中で「食べる/寝る」といった具体的な生活シーンにあたらない「余白」の時間にこそ作用して、暮らす人に心地よさをもたらします。
 
3|快適性と省エネルギーが両立するSDGsな暮らし 
 室内の光環境が照明によってコントロールできることは、心地よい空間づくりと同時にエネルギー(電気代)の削減も可能にします。例えば、低色温度の光は照度が低いと穏やかな印象を与えますが、照度が高すぎると逆に暑苦しく不快感を与えます。白い爽やかな高色温度の光は涼しさを、電球のような温かみのある低色温度の光は暖かさを感じさせるといった心理効果(※2)を活かして人の体感温度に働きかけることで、エアコン等の設定温度を抑え、エネルギー効率の改善を促します。
※2 色温度と照度の組み合わせによって起きる「クルーゾフ効果」
【出典】日本建築学会東海支部研究報告書2018 岡田祥(同志社大学),三木光範(同社大学)ほか 「照明の照度と色温度が人の感じる涼暖感に与える影響」「室温が異なる2部屋での夏季の冷房実験における照度色温度の影響」
 
■物件概要
 
■株式会社遠藤照明について
 「光」はどこまで「人」をしあわせにできるだろう
 遠藤照明は、1967年の創業以来、「高付加価値空間」の創造を事業テーマとする照明器具専業メーカーです。2009年に業界に先駆け全製品をLED化して以降、2013年に照明器具1台1台をコントロールできる無線調光システム『Smart LEDZ』を、2020年には次世代調光調色シリーズ『Synca』を発売するとともに、光が人の心理や身体へ与える影響を考慮し、より豊かな光環境を、より少ない資源とエネルギーで実現するためのキーワードとして”エシカルライティング”を提唱。私どもの根底に流れているのは、単に照明器具を製造するのではなく、様々な視点でお客様の要望を追求しながら空間に優れた「価値」を創造していくという想いです。私たちの仕事は、「人」と「光」の新しい関係を作っていくこと。“人と地球にやさしい未来の光”を実現するために、私たちは、チャレンジを続けてまいります。
主な納入事例:東京ミッドタウン日比谷/宇部市新庁舎/TSUTAYA田町駅前店など

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【ニュースリリース詳細はこちら】
https://www.rebita.co.jp/files/230721_Synca.pdf
【ホームページはこちら】
https://kurashireno01.rebita.co.jp/FCminamiogikubo_top

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株式会社リビタ PRコミュニケーションデザイン部 室町・宮嶋
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